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【塩蔵わかめ】が出来るまで。その過程を説明します

 

どうも、漁師で似顔絵の阿部です。

 

ワカメの刈り取り時期が近づいてきました。

一年で最も忙しい時期です。

 

「寒いし嫌だな〜」とか思いつつ、

まあ生活もかかっていますし、頑張ります。

 

 

さてさて、その塩蔵ワカメ。

なぜ塩蔵するかというと保存のためです。

 

毎日大量に刈り取ってくるワカメ。

しゃぶしゃぶとか火を通してすぐ食べると美味しいのですが、

そんなに一気には食べれません。

 

そしてみなさんのもとに、

一年中美味しいワカメをお届けするためにも、

塩蔵して保存のきく状態にしないといけないんですね。

 

基本的にスーパーとかお店で売られているのは、

この塩蔵ワカメが多いです。

 

 

 

塩蔵ワカメを作る過程をざっくりですがこんな感じ。

 

・ワカメをボイル(茹でる)する。

・ボイルしたワカメを冷やす。

・ワカメを専用の袋に入れる。

・塩水につけ専用の機械で塩蔵。

・塩蔵ワカメの出来上がり。

 

まあこんな流れです。

では写真とともに見ていきます。

 

 

ワカメをボイルする


私と親父、二人で作業しています。

 

奥にいる親父が、

でっかい釜で海から刈ってきたばかりのワカメをボイルしてます。

湯気がたっていますよね。

 

そのボイルしたワカメを冷やしているのが手前の私。

海水をポンプで常に汲み上げつつ、しっかり冷やしていきます。

 

上の写真のように、

茹で上がったワカメは大きな網状のカゴのようなもので持ち上げて、

冷やすためのタンクに入れます。

 

そそくさと、

そのワカメをほぐしてまんべんなく冷やす私。

 

冷えたワカメは専用の袋に入れます。

 

手前の白い二つ並んでるのがそうです。

 

ボイルしたワカメを詰めた袋です。

 

 

 

ワカメを塩蔵します


ワカメを塩蔵するための機械がこれです。

 

塩蔵と聞くと、

ある程度の時間、塩にしっかり漬けるという感じですが、

この機械を使えば一時間ほどで塩蔵できちゃいます。

 

実際、この機械が出てくる前は、

塩もみした後にしっかり一晩塩に漬けないといけませんでした。

 

まあなかなか便利な機械です。

 

では、この機械を使ってどのように塩蔵するかというと、

このように、

 

さきほど袋に入れたワカメを約20個、

300キロほどの塩を入れた塩水の中に入れて、

ガラガラと洗濯機のように回して塩を絡めていくのです。

 

そうやって1時間ぐらい回し、

袋から取り出して塩蔵完成です。

 

 

 

出来上がり


ツヤツヤの塩蔵わかめです。

三陸産のわかめは深い緑色をしています。

 

 

ちなみに下の写真は、海で養殖してる刈り取ってくる前のワカメ。

茶色です。

 

さてさて、完成と言いましたが、

 

 

まだつづきがあります!

 

この後に、

ワカメの芯抜きという作業が待っています。

 

これがまた根気のいる作業でして…

 

その様子も近々お伝えしようと思っています。

 

 

とりあえず、今日のところはこの辺で。

 

それではまた。

 

 

 

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